錯覚

一度は目にしたことのある目の錯覚。
黒い真ん中の「棒」の長さが左右で同じなのに、左側の棒の方が長く見えますという引っ掛けもの。
実はそう見えるのも当たり前。
「棒」とは言っても、棒の端までの長さですからね。
つまりは、背景に一定の基準を設ければ良いわけで。

これって、目の錯覚とは言っていますが、実は会話でも何でも同じことです。
日本語って曖昧ですから、基準を示さないで話すと、それがどれくらいのものなのか、価値観の錯覚を起こしてしまうものです。
ましてや価値観の違う人同士が話をしますので、やはりここの基準を知って話すというのも大事なことになると思います。
相手に良かれと思って、気を遣って喋った言葉が、逆に「頭にくる」ことも多々あるわけです。
よくある「東京ドーム〇〇個分」という大きさの表現は、この基準作りのためなんですけども、かえってわかりずらくなってしまうと、それはそれで基準としてはどうかな?と思うことも多々ありますが。
まさにこの錯覚こそがテレビショッピング戦略そのものです。