均衡と不均衡/札幌整体源整院

 

我々の生活環境において、あらゆる場面に作用をもたらしているのが均衡。

 

例えば、気象の分野だと、酷い悪天候で大雨をもたらしたかと思いきや、翌日は雲一つない晴天になるという経験は幾度もされていると思います。
また、経済の世界では、かつては飛ぶ鳥を落とす勢いの企業が、いつの間にか身売りすら買い手が付かない状況になってしまったりと、何事も一方向への流れには終わりがある事を思い知らされます。

 

勿論、個別の肉体にも同じ捉え方が成り立ちます。風邪を引いて平熱から均衡を崩され、発熱した場合においても、数日もすれば必ず平熱へ落着きます。更に極論ですが、産まれた以上、死に向かう流れも誰にも抗えません。この様に、我々が普段いる環境下でも、宇宙レベルでの均衡作用を受け入れながら生活をしています。

 

昨今、北海道でもインバウンド需要が爆発的に増えました。これも、過去を見れば、新型コロナ危機によって、全く逆の振り子の動きを経験しています。勿論、円安も追い風にはなっていますが、この為替や株の相場でも均衡作用は論外ではありません。

 

著者は、プラザ合意(1985年)に振り子の逆の局面を見ています。つまり、プラザ合意当時のドル円レートは1ドル235円。この合意からたったの1年で150円までドルを下落させました。約40年の流れがここ数年で終わりを迎えた局面に今立っているのです。とはいえ、現時点では、行き過ぎによる小規模な均衡作用が働く局面で、おそらく一度は1ドル130円レベルまでは必須な状況です。同じく日経平均株価も調整局面に入りました。34,000円あたりまでは均衡作用が働く事が考えられます。

 

殆どの方は、平常バイアスといいますか、これまでのドル高、株高の勢いを数年目にしているため、そこまでは下がらないでしょうという心理にいたります。しかし、後になって冷静に分析をすれば、バブル崩壊もリーマンショックも、単に均衡点まで下落したに過ぎません。

 

この様に、一見人間社会が支配しているかの様に思える事象でも、宇宙的法則の均衡作用には抗えません。ちなみに、太陽の黒点活動とダウ平均株価の連動性は、兼ねてから指摘されていました。北海道でも、オーロラが観測されていましたから、より身近な出来事でした。

 

↓北海道でオーロラが観測されたあたりのダウ平均株価は、歴史上最高値を更新する時だった

 

 

日常生活でも、個々の流れはあります。

 

例えば最近何をやっても上手く行かないとか、何でもすんなり結果が出てしまう時期であったりとか。これらは数学的には確率として導き出すことは可能ですが、実際には確率は結果論であって、流れが悪い時には9割の成功率でも1割の失敗を引いてしまうものです。抗えない物に抗うと疲労困憊してしまいますので、自分に流れが来るまでは、他の方向へ力を注いだ方が、見えない後押しが協力的に働いてくれるものだと思います。

 

人間関係でも良く目にします。永く付き合いたければ、急激な接近は辞めることです。急激に親しくなった仲は急激に反対へ振り子が振ります。最も難しいのは「適度」という距離感の模索。熱しやすく冷めやすいという物理的な法則にも振り子のイメージは役立ちます。