新型コロナに対しての整体とは/札幌源整院

防衛能力

お題からして、かなりの難問という感じがしませんか?​​今回流行している新型コロナウィルス(COVIT-19)は、主に上気道粘膜の細胞から侵入をして、どんどんと自分の分身を増殖させるものです。特効薬がない現在では、一旦ウィルスが細胞内に入り込んでしまったら、もはや自分の免疫細胞による抗体適応以外にはどうしようもありません。​
ここのページでは、整体によって、どのようにウィルス感染を防ぐことへ貢献ができるのか?という事を述べて行きたいと思います。あくまでも「感染者を治す」という意味合いで提案をするわけではないことは、ご理解の上お読みください。​
まず、感染を未然に防ぐためには、当たり前ですが、体内へウィルスを入れないということが大前提になります。これは、手洗いやマスクの着用といった、ウィルス侵入に対しての「第一防衛線」を強化することが有益です。しかしながら、これで完璧というわけには行きません。何故ならば、ウィルスそのもののサイズは、人間の髪の毛のおよそ700分の1で、スギやヒノキの花粉の300〜400分の1の大きさなのです。花粉症の方ならお分かりかと思いますが、マスクをしても鼻が痒くなります。つまり、花粉はマスクの隙間や、手などの付着を介し、容易に体内侵入を許してしまうわけです。花粉の約400倍も小さなこのウィルスを、第一防衛線だけで完全にブロックするというのは、もはや不可能に近いということになります。
そこで活躍するのが、次にある「第二防衛線」。これは鼻や喉の環境が重要になります。鼻や喉の粘膜からは、直接ウィルスが細胞内へ侵入することができます。では、顔や体の皮膚からは何故侵入ができないのでしょうか?​その理由は、細胞の外側に「角質層」といった、いわば死んだ細胞の厚い皮でバリアを張っているからなのです。これによって、様々な雑菌やウイルスから普段我々の体を守ってくれています。
一方で、鼻や喉の粘膜は、細胞膜そのものしかなく、角質のようなバリアは持っていません。ですから、ウィルスにとっては格好の侵入経路となってしまうわけです。​また、花粉症で目が痒くなるというのも、目が粘膜であるからです。よってウイルスは目からの侵入もありえます。

バリア機能を働かせる

本当に鼻や喉の粘膜は、一切の防衛線を持ち合わせていないのか?といえば、そうとも限りません。鼻には毛や適度な湿度があって、ウィルスや雑菌をキャッチしてくれます。特にウィルス湿度によって元気がなくなる習性を持っており、より乾燥した粘膜を好みます。そういう意味でもマスクは、鼻や喉の湿度を上げる働きがあるため、感染対策には重要なアイテムの一つでもあります。
また、喉にも毛が存在します。「繊毛」と呼ばれる細かな毛が運動をして、異物を外へ押し出す働きを兼ね備えています。繊毛も「寒さ」「乾燥」によって機能が弱まり、ウィルスの侵入を容易にしてしまう要因にもなります。
では、この部分の乾燥を防げく機能は?となりますが、この部分は、自分の体の中で分泌した粘液によって環境維持を行なっています。また、口腔内の唾液の分泌も重要な働きであり、唾液の量が十分にあることや、口腔内の雑菌の数が少ないことが、インフルエンザの感染リスクを著しく低下させるという研究発表もあります。同じウイルス型の上気道感染でもあるという点で、COVIT-19にも同様な効果があると思われます。
これらのことから、意識的な働きではありませんが、我々の体には、しっかりと雑菌やウイルスから身を守るための働きが元から備わっているのです。この機能が十分に働いているかどうかという点で、体を無意識下でコントロールしている自律神経の働きが重要になります。
唾液の分泌は、頚椎部分の神経と唾液腺が連絡しているため、これらのズレを治すことで、本来の唾液分泌を回復させることが可能です。
また、鼻や喉の自律的な働きも、頚椎の神経と直接的に連絡を持っているために、頚椎の環境は感染症予防には重要なキーポイントとなります。更に喉から気管支側の奥、肺かけては胸椎の1〜3番目の神経が連絡をしています。この部分の環境維持には、まず上部の胸椎が正しく整列しているかが重要です。
これらのことからも、我々の行う整体によって、本来人間が持つ、防衛線の準備を万端にさせることが可能なのです。また、当院の整体では、局所的な施術ではなく、常に全身との調和を重要視しております。これにより、鼻や喉といった器官に限らず、全身の神経機能が整えられます。トータルでいえば、ウイルスに限らず、全身に及ぶ免疫機能の働きも重要な感染予防です。昨今、テレビをはじめとするマスコミでは、ウィルスを体内に入れないことばかりを取り上げますが、入ってきても感染しないという、内部の免疫機能についてはなかなか取り上げられていません。
確かに人と接触するという意味合いでは、私たちの行う整体でも、直接的な接触がありますから、リスクは少なからず発生します。しかし、整体を受けることによって、上気道の粘膜保護を実現できたとしたら、むしろ感染リスクは減らすことができるというメリットがあるのです。