腰痛に対する整体/札幌源整院

腰の構造

腰は上半身と下半身の接合部で身体構造の要の部位です。骨盤はお腹の下部にあり、内臓を支持し、そして保護する形状をしています。その上で、骨盤や腰椎は、我々の体重を支えながら体を運ぶ仕事をしています。また、時には数十キロの重たい荷物を持って歩いたり、スポーツをして激しく走ったり跳んだりする事にも耐えなくてはならない、過酷な役割を担っています。

これらの動きを可能にするためには、骨の接合部分における、それぞれに適正な可動域が必要です。つまり「内臓を守りながら一定の運動を許容するのが腰椎や骨盤の働き」です。
腰椎や骨盤に不自然な負担が加わると、絶妙なバランスによって支えられている腰椎や骨盤に痛みやコリを発症します。​​例えば、足を組んだり長時間のオフィスワークなどで、骨盤周囲の筋肉が疲労を起こします。この疲労は、左右での筋肉の張力に影響を及ぼし、腰に左右差が発生します。片方は「硬く動きが無くなり」また、もう片方は緩く弱くなる。その状態で立ち上がったり運動をしたりすると、腰椎や骨盤には、想像以上の負担が加わるものです。
下の図の様に、物理的に骨格のズレが起こり、とくに体を支える腰椎や骨盤が歪むということは、支点が崩れてしまうに等しいのです。筋肉は体を支えるために数倍の力が必要になります。これにより、腰痛が発生する環境が出来上がります。

 

もうひとつの腰痛の原因は、内臓の反射によって腰椎や骨盤が歪むことです。
これは、反射的な作用によって発生しますが、内臓の神経は脊髄の部分で、筋肉と連絡通路を持っています。これは内臓の保護をするために、筋肉へ防御的な収縮をさせるためです。内臓の疲労や血液循環不全、リンパや神経伝達物質の循環異常により、この反射機能が活性化して、腰や骨盤周辺の筋肉が硬くなってしまいます。
特に重要なのは、インナーマッスルとしても有名は大腰筋です。この筋肉は、腎臓との密接な繋がりを持っており、大きく腰や骨盤を捻じ曲げた状態で固定化させてしまいます。​​ ギックリ腰の多くはこの筋肉が本体的な震源地の場合が多い様です。

腰痛を治すヒント

腰痛は、外傷性や生活習慣による歪みであっても、神経の連絡を持つ内臓に負担が掛かるものです。腰部の神経は主に、小腸、大腸、直腸、膀胱、子宮、卵巣、前立腺の働きに関係があります。​例えば、軽い膀胱炎が生じていたとしても、腰の筋肉に反射的に異常を起こし、それが腰痛の原因になることはよくある事です。​
一見、意外に思われる関連性に着目すると、腰痛を治す方法が見つけ出せるものです。
我々は血液検査やレントゲンなどを駆使する職業ではありませんが、これらの内臓の何処に異常があるのかを、背骨のズレかたによって把握をしています。​​腰椎の上部の方にハッキリとしたズレがあれば小腸に、中部の方であれば大腸に、下部の場合には直腸、子宮、卵巣、膀胱、精巣、前立腺に何かしらの機能異常がある事が見分けられます(当院では特許取得装置によって、内臓の自律神経機能を客観的に計測することが可能)。​
また、循環という側面からも、意外な部分が腰痛の原因になることがあります。それは「肝臓」です。血液循環は肺と心臓からスタートして、全身へ酸素を行き届け、今度は静脈という形で肺や心臓に戻ってきます。​その時、下半身から集められた静脈血は、骨盤内の臓器や腎臓、腸、胃や膵臓などの臓器を通過して肝臓にたどり着きます。​
この肝臓が、血流不全を起こしていた場合には、そこで交通渋滞を起こすことがよくあります。まさに高速道路の料金所みたいなものです。これにより、肝臓以下の臓器の血流が滞り、まさに間接的に腰痛の原因になることがあります。​
これらの連鎖は盲点であり、インターネットで調べても触れられている情報は少ないように思います。当院における見解では、慢性腰痛をお持ちの方の殆どの方に、同様の兆候が見られていることから、当院では腰痛の隠れた原因として考えています。​​
この様に、人間の体は一体であり、限局して悪いというものはありません。当院ではこの内臓へ直接的に、血流不全を改善させるテクニックを駆使します。これにより、腰痛の根本的な芯の部分からアプローチをしています。

腹筋で腰痛は予防できない

よく聞かれる質問の中に、「腹筋や背筋は腰痛の予防に効果的か?」というものがあります。確かに骨格を維持するためには、サボっている筋肉が負担を掛けているという観点はごもっともです。しかし、我々の調べでは、トレーニングジムでしっかりと鍛えた筋肉をお持ちの方でも「腰痛は同じ割合で起こっている」という事実です。​
過去には当院でも、何人ものボディービルダーが腰痛でいらしたことがあります。これが「腹筋背筋で腰痛を改善できる説」を鵜呑みにできない根拠の一つです。
では何が問題なのかと言いますと、上でも述べました通り、臓器の循環不全がある人は、腹筋背筋は腰痛には逆効果になりかねません。何故ならば、筋肉をトレーニングすると、老廃物質が多く発生します。スムーズな血液循環であれば、これらは静脈によって回収されて行きますが、例えば肝臓の血流不全が起こることで、通過する場所や処理される場所が溢れてしまった場合にはどうでしょうか?筋肉トレーニングによって更に渋滞車輌を増やしてしまい、かえって腰痛の原因となるわけです。​
特に高濃度に栄養素が含むプロテインの摂取は、肝臓に負担をかけますので、ボディービルダーは循環由来の腰痛が増えるという理屈になります。​また、当院では本格的にスポーツをする選手の施術も行っています。特に肝臓は、血液を作る時に必要な成分(葉酸やビタミンB12)を蓄え、必要に応じて骨髄に栄養を送り込みます。また「古くなった血液を処理する役目」もあります。
​運動選手は特に赤血球の破壊が起こりやすい(毛細血管が破壊されやすい)ため、骨格的な歪みが原因で腰痛が起こっているというよりも、肝臓の循環異常で形成されている腰痛が多い様に思います。​
この様に、当院は今までの腰痛治療とは全く違った側面から体にアプローチすることで、これまで沢山の治療を受けられ、改善しなかった方にもお勧めです。例え重度なものであっても、原因がなければ現象は起こりません。つまり、腰に問題がなければ、いくら優れた方法でアプローチをしようと、治らないのは当たり前のことなのです。

症例について

当院が作成したサイト、「ちゃんと先生の腰痛解説チャンネル」にて、症例を用いた、より深く腰痛について述べています。下記をクリックすると、ご覧いただけます。