骨盤の歪みに対する整体/札幌源整院

骨盤の構造

骨盤は体幹の最下部で内臓を支え、兜を逆さまにした様な形状をしている骨の集合体です。見た目ではひと塊の骨のように見えますが、下の図の様に、中央の仙骨と尾骨から左右対称に二対あって、腸骨・座骨・恥骨で成り立っています。骨盤が兜を逆さにした形をしている理由は、内臓を支えている為で、それゆえ安定し、強固な構造でなければなりません。何故ならば、上半身と下半身の連結部にあって、全ての動きの中心点にあるからです。
「腹が据わる=物事に動じない」という表現がありますが、この言葉にあるように、健康にとってもブレない軸の中心点なのです。

体にとって骨盤は、ちょうどバランスを取る恰好になります。下の写真の様に静止状態のバランスと、一方で、走ったり体が動いている状態で、バランスを崩しているようにも見えても、そうではありません。体の重心軸である骨盤は、常に体の動きの中心にあるのです。骨盤が前後、左右、曲げ伸ばし、捻じり、あらゆる動きの要なのです。100m走は骨盤の重心軸点を効率よく推進力と協力してスピードを稼ぐ競技であり、走り高跳びは全身の反動を利用して、骨盤を如何に高く持ち上げられるか、ハンマー投げは骨盤を中心に安定させて回転し、如何に遠心力を稼いで遠くにハンマーを飛ばすことができるかの競技です。つまり、内臓の支え、その上で運動の中心軸にもなっているとこです。

では、この骨盤がひとたび安定を欠いてしまったらどうなるでしょうか?ここでは運動競技を例題に使わせて頂きましたが、日常生活でも同じことなのです。歩く、持ち上げる、ターンをする動きは、何気ない動作でも、骨盤の重心軸は重要な役割をしています。この軸がずれるということは、運動機能の低下は勿論、体を支える労力も増すということです。
これにより、今まで寝ていただけで回復していた筋肉も、仕事量が多くなることで回復が追い付かず、いずれは腰痛などの症状を引き起こします。また、この骨盤の軸のブレが酷くなると、背骨の間にあるクッションの役割をする「椎間板」に破壊が起こることもあります。こうなると、神経痛やしびれ、筋力低下などの症状が起こり始めます。よって、腰痛の回復は長期化してしまうわけです。
異常を来すのは筋肉ばかりではありません。その内部に格納されている臓器にも機能的な異常が生じます。人間の体は完璧な計算の基に、精巧に体の神経や血管、臓器を配置しています。骨盤が捻じれることで、この完璧で精巧な作りに狂いが生じ始めます。神経の流れ、血液の流れ、リンパの流れが妨害されるようになり、体の自然力が低下してしまう。これが病気の根源の始まりです。整体の真骨頂は病気の予防。
源整院では、不調不具合の有無にかかわらず、体のポテンシャルを十分に引き出すお手伝いをさせて頂いています。​​​​​​​​​

歪みのパターン

大きく分けて、骨盤の歪みのパターンは3つあります。鏡を見て、ご自身でも左右差が分かると思いますから、分析してみましょう。歪みがあるから悪いというわけではありませんが、何か体に症状がある場合には、歪み整体で整えることで、症状の回復は促進されます。